女性が大黒柱をやるということ

漫画家の桜沢エリカさんへのインタビュー記事を書かせていただきました。内容は、「女性が大黒柱をやっている家庭の、夫婦円満のコツ」。書いた記事はこちら→http://www.ethica.jp/2083/

桜沢エリカさんのご夫婦関係には、前々から興味がありました。なぜなら、私も一時期一家の大黒柱をやっていたからです。

sakurazawasan

■大黒柱は大変だ!

私は、結婚後数年間、夫を自分の扶養家族に入れて会社員をやっていたことがあります。夫が自分で仕事を初めて、それが落ち着くまでという期間限定ではありましたが、正直言えば、私にはとても荷が重かった!

仕事が本当に忙しくて休みたいと思っても、何となく「休んじゃダメだ」と感じたり、「今、私が倒れたら、家族は大変になるんだろうな」と責任感を感じたり。大黒柱ではなくなった今、冷静に考えれば「少し休んだくらいで会社をクビにはならないし、倒れたとしても何とかなっただろう」と思うのですが、そのときはそうは考えられませんでした。

つくづく、「世の中の、妻子を養っているお父さんたちは偉いなあ」と感じたわけです。私は「私が大黒柱をやるのが当たり前」とは思えなかったんだけど、専業主婦と子どもを平気な顔をして当たり前のように食べさせるお父さんは偉いなと。「男が大黒柱をやるのが当たり前じゃん」という女性がいたら、パートナーに2年くらい休むか留学でもしてもらって、自分で一家全員がご飯を食べるだけのお金を稼ぐ経験をした方がいい。大変さがわかるから。

■大黒柱をやるのは男性でも、女性でもいいはず

ただ、考えてみたら私が「大黒柱は荷が重い」と感じたのには、勝手な被害者意識によるものが多分にあったかも。「友達は専業主婦なのに!」とか。当時熱心にやっていたmixiで、女性で大黒柱をやっている人のコミュニティを探しても、メンバーはたったの三人。私がつとめていた会社は、女性が男性と同じようにちゃんと働ける会社で、実は大黒柱をやっている女性もたくさんいたようなんだけれど、つながれなかった。

でも少なくとも私くらいの年齢の人は、男女平等の教育を受けてきています。なのに、結婚生活という段階になるといきなり性差を必要以上に持ち出しちゃったのはなぜなんだろう? 今考えると、自分が「女なのに大黒柱をやっていて、私ってかわいそう!」って思っていたのって、ちょっと滑稽。ましてや私には子どももまだいないのだし。退職後、少しの間専業主婦をやってみて、私には向いていないとつくづく感じたし、私よりも家事が上手で好きな男性はたくさんいるだろう。

ネットで検索すると、男性よりも女性の収入が高い状態は「男性のプライドを傷つける」とかいう人がたくさん出てきたけれど、本当に本当? 性別と役割ってそんなに固定化されたものなのかな? 以前に同性愛の記事について書かせてもらったときにジェンダーや性イメージのことをいろいろと教わったのだけれど、多くの性イメージやジェンダー観が最近になって“作られた”ということがわかった。

それから、今日2013年10月16日のBBCワールドニュースで、アメリカでは40%の家族が女性が大黒柱になっていると言っていた。日本だって、これからもっとそういう家庭が増えるかもしれない。

■大黒柱をやりながら、主夫・主婦と気持ちよく暮らすには?

今後何かの理由で私がまた大黒柱になる必要があったら、ちゃんと引き受けるやるつもり。でもそのときは、もっと仲良く気持ちよく暮らしたい。

以前の私は大黒柱をやっていて大変な気持ちでいるからこそ、起業準備中ではあったけれど半ば主夫でもあった夫に家事の分担を迫られたりすると「家にいるんだし、私は一家を養っているんだから、そのくらいやってよー」という怒っちゃったりしてた。(家で何にもしないって、専業主婦の奥さんからからぶーぶー言われるお父さんの気持ち、正直言ってわかります。)ただ、会社を辞めた後少しの間、私は専業主婦的な生き方をしていたんだけど、そのときは夫はけっこう家事をやってくれていた。うーん、反省…。

で、今回桜沢エリカさんのお話と自分の経験から考えた、大黒柱をやるときの極意は以下の4つ。(桜沢さんがおっしゃっていた夫婦生活のコツは記事を見てねん)これ、男性の意見が聞きたい。

1.覚悟を決める。「大変なんだぞっ」と逆ギレしたり、家事を全部押し付けたくなるくらいなら、大黒柱を引き受けるのをやめる
桜沢さんがおっしゃっていたのは「覚悟」の問題。私は覚悟が足りなかったんだなあと反省。自分で決めたことなのに、ぶーたれるなんてかっこわるいよな。

2.「この人と一緒にいる人生がいい」と思う人と結婚した場合のみ、大黒柱を引き受ける
覚悟の問題と被る部分もあるけれど、「この人と一緒にいる人生がいい」と思って結婚したのであれば、必要なときに大黒柱になることはできるんじゃないかな。

3.感謝の言葉を伝える
とりあえず、何でも感謝をしておく。笑 感謝の気持ちは循環するから、良い続けていれば自分も感謝されて気持ちがよくなり頑張る気持ちになれる。大黒柱じゃなくても、やった方が良いなと思う。

4.無理だと思ったら、無理と言う。周りの人の手も借りる
「私がやらねば〜!!」と頑張りすぎるのって迷惑だったなと、過去の自分を振り返ってもそう思う。しゃかりきになって、一人で抱え込んでも自滅する。覚悟を決めて大黒柱になっても、無理だと思ったらそう伝えて、周りの人の助けを借りる。

うん。こんなもんかな。次回大黒柱になる機会があったら、うまくやろうっと。

 

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