浅黒い肌+フランス国籍=ランダムチェックがランダムじゃない

3月21日は国際人種差別撤廃デー。TEDの画像を見ていて、おもしろいものを見つけちゃった。イラン系アメリカ人のコメディアンの映像。笑いすぎておなかが痛い。(動画は記事下につけてます。)私の夫はモーリシャスの血が入ったフランス国籍の人なので、このコメディアンが笑いに昇華しているような内容と似たようなことを、彼と一緒にいると感じます。

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■モーリシャスは白人、インド系、黒人、黄色人種の混血が進んでいる
モーリシャスは、アフリカにある元無人島。ヨーロッパ人が最初に入植し、インドからたくさん労働力として人を呼び寄せて、仕事があるからと中国やアフリカから人がやってきたので、白人、インド系、黒人、黄色人種いろんな人が住んでいます。うちの夫も、インド系、白人、黒人、黄色人種の血、全部入り。親戚を見渡して判断するに、多いのはインド系の血。

■フランスのパスポートはテロリストに人気
しかも、夫はフランス国籍。フランスの人種構成は「差別に繋がる」というよくわからない理由で公開されていないのだけれど、アフリカ諸国を筆頭にいろんなところを植民地化してきた国だけあって、いろんな人種がいます。人種が多様で、いろんな国と国交がある(=危険視されていない)国のパスポートは、テロリストに大人気、らしい。つまりフランス国籍のパスポートは、疑われやすい。そして、最近多いのはイスラム教のテロリスト。肌が浅黒い人が多い。

■浅黒い肌のフランス人に起こること
浅黒い肌でフランス国籍の夫と一緒にいると、どんなことが起こるか。一番わかりやすいのは、「飛行機の搭乗前のランダムチェックに漏れなく当たる」ということ。ランダムチェック、受けたことありますか? ほとんどの人が受けたことないはず。でも、私は夫といると受けないときの方が少ないと言っても過言でないほど、ランダムチェックを受けるのです。ランダムじゃない! カバンを開けられて、渡航の目的を聞かれたりね。たまに受けるなら別に大変でもないから良いけれど、毎回だと「どんだけテロリストだと疑われているのか」と不快になる。

夫はキリスト教なので、いつか胸にかけてる十字架のペンダントを見せつけて「ああ、神よ、人を疑うことしか知らないこの人をお許しください! 地獄の業火で焼かないようにお許しください!」とか言ってほしい! 

■人種差別は対岸の火事じゃない
ただ、いくら私が「浅黒い肌のフランス人だと疑われる!」ってアピールしても、多くの人は「大変だねえ」っていうだけで終わっちゃうだろう。特に日本の場合は。でも、人種差別・見た目による差別を自分のこととして捉えなかったら、明日は我が身だよ。

以前にfacebookで、「海外で、飛行機の中で白人のおばあさんが『隣の黒人が不快だからどうにかして』と客室乗務員に訴えたら、客室乗務員が『お客様、不快な人と隣り合わせで長時間移動するのは苦痛でしょうから、ビジネスクラスにお移りください』と黒人を移動させた」という投稿が出回ったことがある。多くの人が「いいね」してたけれど、これが新幹線だったらどうかな?

新幹線の指定席でおばあちゃんが「隣の黒人が怖いから席を替えたい」と車掌さんに言ったら、車掌さんはおばあさんを移動させるんじゃないだろうか。そして、それに疑問を感じる人は、日本では残念ながら、まだ少ないんじゃないだろうか。

だけど、こういう状況に疑問を感じない人は、海外(特に欧米)に行ったときに「白人になりたくなっちゃう日本人」「白人になったつもりになっちゃう日本人」「人種差別されてびっくりして傷つき元気をなくす日本人」になったりする。人種差別に関する意識が低いから肌の色で判断されていることに怒れない。でもね、どんなに頑張っても黄色人種は白人にはなれないよ、もちろん。

■安易に見た目で判断することで損をする
差別する側も、実は損をしている。だって、考えてみて。ランダムチェックを我が家みたいな、見た目でそれらしいタイプに絞ってやっていたら、本物のテロリストを見つけにくくなる。テロリストだっていつ、日本人に見える若者を使ってくるかわからないんだし。

誰がどんな人かを見抜くのに、もっと五感をフルに使っていったほうが確実だし楽しい。このマズ・ジョブラニさんも「イスラム系だ! こわっ!」って思って聞かなかったら、彼のおもしろさがわからなくて損する!

ということで、彼の動画です。オススメ。

▼悪の枢軸コメディツアーの初期メンバーでソロ喜劇者であるマズ・ジョブラニがイラン系アメリカ人である苦悩や葛藤を語る▼

▼夫。マズ・ジョブラニさんと、髪型もヒゲも一緒。笑▼

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